HOW TO 教員の恋愛シリーズ⑫ 猫と推し活を選んだ女性教員の「結婚しない」という幸福論

教師のお仕事

【40代教員の退職カウントダウン188:退職まで残り2年9か月】

はじめに

40代の私にとって、恋愛の先には結婚がありました。

恋愛は結婚相手を見つけるためのもの。

結婚して家庭を築くことが人生の自然な流れであり、多くの人がそう考えていた時代だったように思います。

しかし、私の後輩たちを見ていると、どうもそうではないようです。

今回登場するのは、以前の記事でも少し触れた小山先生(仮)。

彼氏は欲しい。恋愛もする。でも結婚はしなくていい。

そう笑いながら話す彼女の隣には、いつも大切な飼い猫たちがいて、休日には大好きなBリーグの試合を観に行きます。

昭和生まれの私には少し新鮮だった、令和型の幸福論のお話です。

私は40代、小学校教員・教務主任(担任兼務)です。2028年3月に正規教員を退職すると決めています。詳しくはこの記事をどうぞ→【私が退職しようと決意した具体的経緯


登場人物

小山先生(仮・28歳)

小山先生(仮・28歳)

彼女が新任の時に私と同じ学年を組んだ後輩教員です。

真面目で仕事熱心。何事にも一生懸命ですが、少し不器用なところがあります。

私の転勤後も学級経営や仕事、人間関係など様々な相談をしてくれます。

動物が大好きで猫を2匹飼っており、私の妻のペットシッターを活用してくれています。

ペットシッターって何?仕事内容・料金・利用シーンをわかりやすく解説

また、Bリーグの熱烈なファンでもあり、県内チームのある選手を長年応援しています。彼女はこの熱心な応援のことを推し活と呼んでいました

県内チームのある選手を長年応援しています

仕事も全力。推し活も全力。そんな先生です。

私自身が元々熱心なバスケットボール指導者で、彼女は指導者としての私のことを以前から知っており、それで仲良くなれたのだと思います。

私の部活動指導者時代のエピソードはこちら
部活動を考えてみる ― 教員不足と「部活大好き教員(BDK)」の視点から


新任時代から変わらないもの

小山先生は新任として私の学校に赴任してきました。

学生時代はバンドのボーカルをしており、バスケットボールも続けていたという、とても活発な女性です。

一方で、仕事に対しては驚くほど真面目でした。

学生時代はバンドのボーカルをしており、バスケットボールも続けていたという、とても活発な女性です。

授業準備も一生懸命。子どもとの関わりも一生懸命。

だからこそ、時々自分を追い込みすぎてしまうこともありました。

そんな彼女は、恋愛もまた一生懸命でした。

ただ、本人いわく、「私の恋愛はなかなか長続きしないんですよね」とのこと。

私が知る限りでも、これまでに3人の男性と真剣に付き合い、そして別れを経験しています。


出会いはすべてマッチングアプリ

興味深いことに、3人とも出会いはマッチングアプリでした

3人とも出会いはマッチングアプリ

前回登場した大竹先生もそうでしたが、若い先生たちにとってマッチングアプリはごく自然な出会いの場のようです。

そして、それぞれの恋愛トークを聞いているうちに、私はあることに気づきました。

彼女は誰よりも真剣に恋愛に向き合っていました。

ただ、「結婚」が最終目的ではないのです。


一人目の彼氏と東京行きの誘い

最初の彼氏は10歳年上。

役者を目指しているフリーターでした。

小山先生は彼を何度もBリーグ観戦に連れて行き、一緒に試合を楽しめるようになったそうです。

彼を何度もBリーグ観戦に連れて行き、一緒に試合を楽しめるようになった

決してお金持ちではありませんでしたが、身の丈に合ったデートを考えてくれる優しい人だったと言います。

しかしある日、彼は夢を追って東京へ行く決意をします。

そして小山先生にこう伝えました。

「一緒に来てほしい。」

事実上のプロポーズだったのでしょう。

しかし彼女は断りました。

彼に理由を問われ、「正規の教員を辞めたくない。」と答えたそうです。

ところが、その後こっそり本音も教えてくれました。

推しの試合を見に行けなくなるのが嫌だったんですよね。」

どちらが本音だったのかは分かりません。ただ、彼女にとって仕事も推し活も人生の大切な一部だったことは確かです。


二人目の彼氏は理想の彼氏だった

二人目は同い年の会社員。彼との出会いもマッチングアプリです。

彼との出会いもマッチングアプリ

顔も好み。趣味も同じ。バスケットボール好き。

彼氏としては理想的だったそうです。

ところが半年ほどで別れます。

理由を聞くと、「彼氏としては最高だったんです。」と言ったあと、

「でも一緒に暮らすイメージが湧かなかった。」と続けました。

彼女の自宅でプロポーズをされたそうです。

しかし、結婚相手として考えた時、何か違うと感じたとのこと。

恋愛感情と結婚相手としての相性は別物。」そんな彼女の言葉が印象に残りました。

半年ほどで別れます

三人目の彼氏と猫

三人目は近隣市町の公務員でした。

一緒にいて安心できる。結婚するならこういう人なのかな。

付き合っている最中はそんな話も聞いていました。

付き合いは1年以上。私も「そろそろ結婚かな」と思い、吉報を待っていました。

ところが、ある日、「彼と別れました。」という報告が届きます。

理由を聞いて驚きました。

「彼は猫が好きじゃなかったんです。」

「彼は猫が好きじゃなかったんです。」

そして彼女は笑いながらこう言いました。

「私にとって猫と推しは人生で一番大事なんです。」


彼女の出した結論

「どうやら私は結婚に向いていないみたいです。」

最近、小山先生は私にこんなことを話してくれました。

「どうやら私は結婚に向いていないみたいです。」

彼氏と過ごす時間は楽しい。恋愛も嫌いではない。

でも、彼氏と猫や推しを天秤にかけると、どうしても彼氏を一番にはできない。

結婚によって得られるものが、今の幸せを上回るようには感じない。

だから今は結婚しなくてもいい。それが彼女の出した答えでした。


飲み込んだアドバイス

その話を聞いた時、私は思わずこう言いそうになりました。

「若いうちの方が結婚相手の選択肢は多いよ。」

「将来寂しくなるかもしれないよ。」

昭和生まれの私にとっては、ごく自然なアドバイスです。

でも、その言葉は飲み込みました。

その言葉は飲み込みました

それはきっと、私たちの世代の価値観だからです。

SNSに投稿される猫との写真。推しの選手を応援している時の満面の笑顔。

どちらも本当に幸せそうでした。

ひょっとすると彼女に必要なのは結婚生活ではなく、猫であり、推し活であり、自分らしく生きる時間なのかもしれない

そう思いながら話を聞いていました。


令和型の幸福論

結婚が当たり前だった時代がありました。

恋愛のゴールは結婚だと考えられていた時代もありました。

しかし今は違います。結婚して幸せになる人もいる。

独身で幸せになる人もいる。ペットと暮らして幸せになる人もいる。

趣味や推し活に生きがいを見出す人もいる。

どれが正解ということではないのでしょう。

彼女に必要なのは結婚生活ではなく、猫であり、推し活であり、自分らしく生きる時間なのかもしれない

おわりに

私は今でも結婚には大きな価値があると思っています。

家族を持つことで得られる幸せは確かにあります。

しかし、それが唯一の幸せの形だとも思いません。

大切なのは、誰かの価値観に合わせることではなく、自分が納得できる人生を生きること。

小山先生の話を聞きながら、そんなことを考えました。

幸せの形は時代によって変わります。

私たち中年世代に求められているのは、令和の価値観を否定することではなく、その変化を理解しようとする姿勢なのかもしれません。

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