【40代教員の退職カウントダウン66:退職まで残り3年5ヶ月】
はじめに
先日、新人さんが職場に来たジブラルタル生命の保険セールスさんと話をすることになっていると言っていたので「保険は本当に必要かどうかよく考えて返事するんだよ」とアドバイスしました。
私は40代小学校教務主任(担任兼務)、2028年度末に正規教員を退職予定です。
詳しくはこちらの記事から→【私が退職しようと決意した具体的経緯】
保険セールスの結果、彼女はしっかり生命保険を契約していました。しかもすでに一つ生命保険に加入しているのに、です。
「なんとなく入っているから」「勧められたから」
そんな理由で契約している保険、ありませんか?

実は、先生方の家庭の支出を圧迫している大きな要因の一つが 保険料 です。
公務員はすでに公的保障が厚く、実際には 最低限の掛け捨て保険 で十分なケースが多いのです。
一度見直すだけで、月1〜2万円(年間12〜24万円) 浮かせることも可能です。私自身、保険料の見直しで月に2万円以上、年間で24万円の支出削減になりました。そのお金を投資に回しています。
今回の記事では、私がお勧めする6大固定費の見直しの中で、私自身一番効果が高かった保険の見直しについて整理したいと思います。

なぜ先生に“保険の見直し”が有効か
- 公務員は共済組合による医療保障があり、入院費は自己負担上限が低い
- 休職や病気時の給与保障も一般企業より手厚い
- 家計を守るのに必要な保険は意外と少ない

「医療保険」「がん保険」「貯蓄型保険」「学資保険」と次々に入ってしまうと、本来不要な固定費が積み重なってしまいます。
その結果、家計に余裕がない、投資に回す資金がない、では本末転倒です。いわゆる保険貧乏です。どんな保険が必要かを見直すためにも↓この記事で公的保険で保障されるものを確認してください!
「教員の天引きはどんな保障に?【社会保障の実際】」
私が出した結論:必要な保険はこの3つだけ
- 掛け捨ての生命保険(遺族保障)
- 子どもが小さい家庭など「もしもの時に生活費が不足する」場合だけ。
- 必要保障額は「遺族に必要な生活費 − 公的給付 − 貯蓄」で計算。
- 先生方の多くは月2,000〜3,000円程度の保険料で十分カバー可能。
私もこの程度の金額の生命保険ですが、もし私に万が一のことがあっても、
貯金+遺族年金などの公的保障+妻の収入+この保険金で家族の生活は今と全く変わらないという試算ができています。
- 子どもが小さい家庭など「もしもの時に生活費が不足する」場合だけ。
- 自動車保険(対人・対物)
- 車を持つなら必須。ただし「車両保険」は不要な場合が多い。
- 車を持つなら必須。ただし「車両保険」は不要な場合が多い。
- 火災保険(住居用)
- 持ち家の場合のみ。家財保険は最低限に。
- 持ち家の場合のみ。家財保険は最低限に。
不要になりやすい保険の例
- 医療保険・がん保険 → 公務員の医療費保障+高額療養費制度で十分カバー。
- 貯蓄型保険(終身・外貨・個人年金) → 手数料が高く、投資効率が悪い。積立はNISAやiDeCoで代替可能。
- 学資保険 → 「利率の低い貯蓄+保険」になっており、代わりに投資信託を積み立てる方が合理的。学資保険のシミュレーションと投資のシミュレーションを比較してみましょう。
- 独身の先生の生命保険→医療保険にもなるからと勧められるままに生命保険に入っていませんか?独身での生命保険は、保険金を誰に残すのかを考えてみましょう。
本当にその保険が必要かを、感情面ではなく数字で判断することが大切です。また、投資と保険は切り分けて考えましょう。混ぜるな、危険!です。
保険の販売員さんは説得力のある言葉で不安を強調しますが、冷静な判断をしましょう!

実際の見直しステップ
- 現在の保険をすべて書き出す(掛け金・保障内容)
- 「もし明日亡くなったら/入院したら」どうなるかを試算
- 共済組合・公的保障でカバーできる金額を確認
- 共済組合・公的保障でカバーできる金額を確認
- 不要なものは解約、残すべきは掛け捨て最小限だけ
- 浮いたお金を 生活防衛資金 or 投資に回す
先生家庭のよくある事例
- 【事例1】医療保険2本+がん保険+貯蓄型保険 → 月3万円 → 掛け捨て生命保険だけ残し、月5,000円に。月2万5,000円、年間30万円の支出削減。削減分を資産運用へ
- 【事例2】学資保険2本(合計月2万円) → 解約し、NISAへ → 教育資金が効率よく増える仕組みに
よくある疑問Q&A
Q. 医療保険をやめるのが不安です…
A. 高額療養費制度+共済組合の付加給付で、自己負担は多くても月数万円程度。数百万円単位の出費にはなりません。詳しくは→「教員の天引きはどんな保障に?【社会保障の実際】」
Q. 学資保険をやめると大学資金が不安です
A. 子どもがまだ小さいなら保険よりもNISA等で積み立てる方が効率的。保障が欲しいなら掛け捨て生命保険で代替可能です。
NISAについては→「教員と相性抜群の投資制度?新NISAをわかりやすく解説」


まとめ
- 先生に必要な保険は「掛け捨て生命保険・自動車保険・火災保険」の3つだけ
- 医療保険・がん保険・貯蓄型保険は不要になりやすい
- 一度の見直しで月1〜2万円の固定費削減が可能
- 浮いたお金は生活防衛資金と投資に回し、未来の安心へ
固定費を見直して投資資金を生み出そうシリーズ
「教員のための「貯める力」入門 ― 生活満足度を落とさず、毎月5万円をひねり出す方法」
「固定費見直しシリーズ① ― 通信費を見直せば、月5,000円はすぐ浮く」
「固定費見直しシリーズ②― 保険の整理だけで月1〜2万円が浮く」
「固定費見直しシリーズ③ ― サブスクを整理して“自動出費”を止めよう」
「固定費見直しシリーズ④ ― 住居費を整えると家計は一気に軽くなる」
「教員は持ち家がいい?——住宅ローンの“借りやすさ”が生むメリットと落とし穴」
「教員夫婦でペアローンを組む前に知っておきたい5つの落とし穴」
「固定費見直しシリーズ⑤― 車のコストを整えると数百万円の差になる」
「車の残価設定ローンは本当にお得? 教員家庭が避けるべき“資産を減らす仕組み”」




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