HOW TO 教員の転職 〜転職エージェントに聞いたリアル事情と成功のヒント〜

教員の転・退職

【40代教員の退職カウントダウン53:退職まで残り3年6ヶ月】

はじめに

教員はもうしんどい、転職をしたい!

そう思っている先生も少なくないでしょう。
ですが、実際に動こうとすると「転職活動の経験がない」「何から始めたらいいか分からない」と立ち止まってしまう人が多いのも事実です。
また、「教員は潰しが効かない。転職なんてできないよ」と言われることもあり、不安になりますよね。

私は40代小学校教務主任(担任兼務)、2028年度末に正規教員を退職予定です。

「転職はリスクだが、転職活動自体にはリスクはないよ。」

これは、私の友人が聞かせてくれた印象的な言葉です。友人は在職中に転職エージェントに相談に乗ってもらいながら、自分の進むべき道を模索したそうです。

私の妻も教員を辞める前に転職エージェントに相談しています。

今回の記事は私自身の転職体験ではなく、妻や友人など実際に教員から転職した人たちの声、そして彼らが転職エージェントから聞いたリアルな話を整理したものです。


教員を退職した友人たちの実例 HOW TO 教員の転職シリーズ

HOW TO 教員の転職 〜でろりん妻の場合〜

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教員の転職は本当に難しいのか?

友人の体験談から見えた「現実」

転職した友人たちが口を揃えて言っていたのは「教員の転職は思った以上にハードルが高い」ということ。

妻もまた、転職活動でエージェントと面談した際に、いくつかの理由を具体的に指摘されたそうです。


教員の転職が難しい3つの理由(友人談+エージェントの説明)

1. 年収が比較的高い

友人の一人は「エージェントに、教員は同年代の中でも年収水準が高いから、民間に移ると給与が下がるケースが多い」とはっきり言われたそうです。

実際、安定した公務員給与と比較すると未経験業界では不利になりやすいとのことでした。

2. 転職のタイミングが限られる

妻の場合は「担任を持っていると年度途中の退職は難しい。民間企業の中途採用は“できるだけ早く来てほしい”が基本だから、スケジュールが合わないことが多い」とアドバイスされたそうです。

3. ビジネス経験の不足

エージェントから特に強調されたのが「ビジネス経験が乏しい」という点でした。

  • 売上や利益など数値目標を追った経験がない
  • コミュニケーションが子ども基準になりやすく、ビジネス向きでない
  • ITリテラシーが企業の期待に届かないケースがある
  • 「学ばせてもらう」受け身の姿勢が強すぎて、即戦力とみなされない

友人もエージェントに面接練習で「説明が長く、結論が見えづらい」とフィードバックを受け、ビジネスの場では求められる力が違うと痛感したそうです。


それでも転職を成功させるための3つのアクションプラン

1. 転職で得たいものを明確にする

自分の出す全部の条件を全て満たす会社はない。何を優先したいか決めておくべき」と友人から強く言われました。

  • 妻は次のステップのための軸足転職
  • 友人は収入ではなく自由な時間
  • 別の友人は教員よりもやりたい業界の仕事

をそれぞれを転職の軸としました。

2. 転職時期を計画する

「良いところがあれば…」ではなく、退職・転職の時期をあらかじめ決め、3〜4か月前から書類選考を始めるのが鉄則。妻もこの方法でスムーズに転職できました。

3. 身につけられるスキルは今のうちに習得

Excel・PowerPoint・クラウドサービスなどは最低限触れる習慣を。

友人は転職活動前にプログラミング講座を受けており、それが面接で「学ぶ姿勢がある」と評価されたそうです。


まとめ:現実を知ることが一歩目

今回お伝えしたことは、私の体験談ではありません。妻や友人が実際に転職活動を行い、エージェントに言われたこと、体感したことをそのまま整理しました。

確かに、教員からの転職は簡単ではありません。収入や時期、スキル不足など課題が多いのは事実です。

しかし、友人が語ったこの言葉を私は大切にしています。

「転職はリスクだが、転職活動はリスクはない」

動いてみなければ、自分の可能性も市場での価値も見えてきません。

まずはエージェントに話を聞いてみる、求人を調べてみる。そうした一歩は、決してあなたの心や立場を傷つけるものではありません。

もし今、教員としての働き方に限界を感じているなら──。

転職活動」というノーリスクの一歩を、ぜひ踏み出してみてください。

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