【40代教員の退職カウントダウン119:退職まで残り3年3ヶ月】
はじめに
「〇〇先生の授業、なんか面白いよね」そう言われる先生になりたい。
多くの先生が一度は思ったことがあるのではないでしょうか。
不思議なことに、「授業が面白い」と言われる先生ほど、意外と早く帰っているという場面を見かけることがあります。
一方で、こちらは必死に遅くまで教材研究をしているのに、なかなか授業の手応えが感じられない……。
この違いは何なのか。
理由は一つではありませんが、その一因として、ベテランの先生ほど
「すぐ使える小ネタ」や「短時間で盛り上がる取り組み」、「準備なしで取り組める素敵な教材」
をいくつも引き出しとして持っているという点があるように感じています。
そこで今回から、「授業で使えるちょっとした小ネタシリーズ」として、
教員生活20年以上の中で子どもの反応がよく、実際に効果を感じた取り組みや小ネタを紹介していきます。
今回紹介するのは、準備不要・自己採点・ゲーム感覚・5分でできる計算力アップトレーニング、
「エレベーター計算」です。
私は40代の小学校教務主任(担任兼務)で、2028年度末に正規教員を退職予定です。
※詳しくはこちら → 【私が退職しようと決意した具体的経緯】

今回の小ネタ|足し算・引き算を鍛える「エレベーター計算」
- 準備物:なし
- 所要時間:3〜5分
- 対象:小学校3年生以上(中学校数学でも可)
- 特徴:
- 自分で答え合わせ
- レベルアップ・ダウンありのゲーム感覚
私のクラスでは、授業開始時に算数ノートの一番後ろのページを使って取り組んでいます。
エレベーター足し算のやり方

手順

① 黒板に、適当な 3桁の数字 を1つ書きます
② 「スタート」の合図で 3分計測
③ 同じ数を 10回足す。3分以内であれば間違っても再チャレンジありです。
④ 答えが最初の数の 10倍(末尾に0が1つ付く) になっていれば ◯
そうでなければ × 答え合わせは自分でやります。
⑤ 次回チャレンジする 桁数をノートにメモ
レベル設定のルール
- ◯だった子 → 次回は+1桁
- ×だった子 → 次回は−1桁
最後に、次回は何桁に挑戦するのかを全体に聞きます。
私のクラスでは、これを「ライバルチェック」と呼んでいて、負けたくない相手や友達と桁数の競い合いも楽しみます。

レベルアップが自然に起こる仕組み
次の時間からは、
- クラスで 一番多い桁数 に合わせて黒板に数字を書く
- 子どもたちは 自分の桁数 でそれぞれ挑戦
という形で進めます。
エレベーター計算では
- 「あの子に負けたくない」
- 「次は1桁上げたい」
- 「今日はミスしないぞ」
と、“切磋琢磨”の空気が自然に生まれます。
以前担任した4年生では、最高17桁チャレンジという子もいました。

エレベーター引き算のやり方

基本的な考え方は足し算と同じです。
手順

① 黒板に 4桁の数字 をかく ※ただし 1の位は0 にします
② 3分間、同じ数を 10回引く
③ 答えが 0になれば◯
※0にならなければ、どこかで計算ミス 3分以内ならリトライ可
④ 結果と次回チャレンジ桁数をノートに記録
次の時間の進め方も、足し算と同様です。
実際の子どもの様子
以前のクラスでは、6年生の女子児童で 最高16桁チャレンジ という子がいました。
3分間で16桁の引き算を10回。実際にやってみると、その凄さがよく分かります。
クラスでは、
- やらない日があると「今日はやらないの?」と聞かれる
- ノートの桁数が話題になる
- 自分の成長を実感できる
といった反応が多く見られました。
なぜエレベーター計算を取り入れたのか
きっかけは、4年生を担任したときの算数「大きな数」の単元でした。
計算テストの結果が、正直あまりよくありませんでした。
そこで、算数の授業は毎時間、最初の5分をこのトレーニングに使うと決めました。
特別な教材は使わず、ただ 毎日少しずつ 続けただけですが、1年後、学級全体の計算力は明らかに底上げされていました。
それ以来、3年生以上の学級では、基本的に取り入れています。

おわりに|「ちょっとした工夫」で授業は変わる
計算力を伸ばすのに、特別な教材や長時間の練習は必ずしも必要ありません。
- 5分
- 準備不要
- 継続できる
この3つがそろうだけで、子どもは確実に伸びていきます。
もしよければ、写真資料を参考に、ぜひ実践してみてください。




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