【40代小学校教員の退職カウントダウン43:退職まで残り3年6ヶ月】
はじめに
「先生、NISAやってますか?」
最近そんな会話を耳にすることはありませんか?
言葉は聞いたことがあるけれど、仕組みまではよくわからない。そんな先生も多いと思います。
実際、日本のNISA口座開設率年々上昇しているとはいっても、まだ25%前後、実際に投資を行っている人に限れば12%程度というデータもあります。
私は40代の小学校教務主任(担任兼務)で、NISAを活用しながら2028年度末に正規教員を早期退職予定です。詳しくはこの記事をどうぞ→「教員が資産を築いて早期退職するには?」
今回は、先生方にとっても相性の良い「NISA」について、できるだけわかりやすく解説します。
NISAとは?
投資利益が非課税になる制度
まず大前提をお話しますがNISAとは、商品名ではなく、「制度」の名称です。
通常の制度では、株式や投資信託の利益には約20%の税金がかかります。投資で100万円利益が上がると20万円は税金で取られるということです。
しかし、NISA制度を利用しNISA口座で投資・運用すると一定の枠内でその税金がゼロになるのです。これは投資初心者にとって非常に大きなメリットです。


制度の狙い
- 国民に「貯蓄から投資へ」を促す
- 家計の安定した資産形成を支援する
- 国としては「資産運用立国」を目指す
つまり貯金が大好きな日本人に対して「銀行に眠っているお金を投資に回し、日本全体で成長の果実を分かち合おう」という趣旨のもとに制度が設計されたということです。
新NISAの仕組み(2024年から拡充)
NISAは2014年に始まり、段階的に拡充されてきました。
特に2024年に大きな制度拡充があり、大きな話題となりました。報道等で「新NISA」と呼ばれているのがこの拡充です。
旧NISAとは地続きの制度で、アップデート版と思ってもらえるとわかりやすいと思います。
2つの投資枠
非課税で投資できる新NISAですが、金持ち優遇にならないように上限額(いわゆる「枠」)が設定されています
- つみたて投資枠
- 年間120万円まで
- 金融庁が厳選し、「長期投資向き」と認めた投資信託のみ購入可能
- 長期・分散・積立に特化
- 年間120万円まで
- 成長投資枠
- 年間240万円まで
- 株式や一部投資信託が対象
- 柔軟に投資できるがリスクも伴う
- 年間240万円まで
👉 合計で年間360万円、最大1,800万円までが非課税で投資可能という制度です。特に太字の「金融庁が厳選し〜」というのは、我々教員にとって非常に重要な点です!

投資枠のルール
年間投資枠は復活しない
年間360万円の上限ですが、売ったり買ったりを繰り返すことができない仕組みになっています。
- 年間360万円の枠を使って投資すると、その年の枠は売却しても戻りません。
- ただ、翌年になると再び360万円の枠がリセットされます。
これは決して国が短期トレードを悪いものと考えているという話ではありません。
しかし、制度の趣旨はあくまで貯蓄から投資へということであり、国は多くの国民に長期の資産形成のための投資へ踏み出してもらいたいと考えています。
つまりその趣旨とは無関係の部分には非課風の恩恵はなくていいよねということでしょう。窮屈に感じるルールも、きちんと考えられている制度といえます。
教員とNISAはなぜ相性が良いのか?
教員の働き方と投資スタイル
- 教員は日中は授業・会議で忙しく、株価を追い続ける短期投資は現実的ではありません。
- しかし毎月安定した給与収入があるため、長期積立投資がしやすい立場です。
- しかも「金融庁が厳選したファンドから選べる」ため、ファンドの選択に時間をかけずに安心して投資を始められます。
👉 「コツコツ投資であるNISA」と「忙しい先生の働き方」、NISAは驚くほどマッチしています。


具体的なシミュレーション
仮に毎月3万円を積立投資した場合:
- 年間36万円 → 10年で360万円
- 年利3%で運用した場合 → 約420万円(利益120万円)
- 年利5%なら → 約470万円(利益210万円)
この利益部分がすべて非課税になるのがNISAの強みです。
もし、NISAを利用せずに投資していたら、それぞれ24万円・42万円の税金がかかります。
NISAは非課税の分、効率よく資産を増やせます。

メリットと注意点
メリット
- 利益が非課税(税率20%がゼロに)
- 積立投資で時間を味方にできる
- 金融庁が対象商品を厳選している
注意点
- 年間投資枠は売却しても復活しない
- 投資対象商品に制限あり
- 投資なので元本割れのリスクはゼロではない
👉 「制度を正しく理解して使う」ことが大切です。
もし、もっとしっかりNISAを勉強をしたいよという人はこちらの書籍がお勧めです
まとめ
- NISAは投資利益が非課税になる制度
- 新NISAは年間360万円、最大1,800万円まで非課税で投資可能
- 枠は売却しても復活しないため、長期投資が基本
- 教員の働き方と長期積立投資は非常に相性が良い
- 忙しい先生こそ、NISAをうまく使えば将来の安心につながる
次のアクション
- まずは証券会社でNISA口座を開設(手数料やサービス内容を比較)
- 月々の給与から無理のない金額を設定し、積立をスタート
- 将来の教育費や老後資金を「税金ゼロ」で少しずつ準備していきましょう

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