私が退職しようと決意した具体的経緯:退職まで残り3年7ヶ月

教員の転・退職

【40代小学校教員の退職カウントダウン②】


はじめに

もし今、あなたが
「このまま定年まで続けられるのか…」
「辞めたいけど、生活は大丈夫だろうか…」
と感じているなら、私でろりんも少し前まで同じスタート地点にいました。
私は40代、小学校教員・教務主任(担任兼務)です。
3年半後の2028年度3月で正規教員を退職することを決めています。
数年前までは夫婦ともに教員という、経済的には安心・安定しかないでろりん一家。
世帯収入は世の中の中央値を上回り、持ち家に車2台、子どもが独立したら退職金で悠々自適…そんな未来を当然のように思っていました。
しかし、なんでもないはずだったあの日の妻の「私、教員辞めるから」宣言をきっかけに、私自身も早期退職へ舵を切ります!

今日は、その決意に至るまでの経緯をお話しします。
この記事を読めば、あなたも人生の大きな転機に備える心構えが見えてくるはずです


今思うと、来たるべき日に向けて幾つかの伏線がありました。

伏線① 妻を襲った“モンスターペアレンツ”

産休・育休を経ても着実に力をつけ、バイタリティとアイデアあふれる学級経営をしてきた妻。

保育園や学童への送迎など、家庭との両立も見事でした。

そんな妻がある年、最悪の運に当たります。
そう、“怪物級”の保護者=モンスターペアレンツ。


詳細は省きますが、特徴はこんな感じです。


① 一方通行の主張(自分の子だけが真実)

② 話が通じない(説明しても勝手に解釈)

③ 長時間の拘束(最長で勤務時間を大幅に超えた日も)

④ 授業中の監視(なぜか毎日)

この年、妻の目からは生気が消えていました。
管理職も可能な限り守ってくれましたが、教師という仕事はもはやサービス業化しており、怪物を前にできることは限られます。
学級経営の巧拙ではなく、運。だって妻だけでなく、多くの力ある同僚が袋叩きにあうのを目撃してきましたから。
運が悪ければ、ただ耐えるしかない——夫婦ともにそう痛感しました。


伏線② 突然の父の死

※豆知識  でろりんの家系は先生一家です。妻元小学校の先生、義理の母小学校の先生、私の両親元中学校の先生、なんなら私の祖母先生、曽祖父先生でなんと教員4代目の由緒ある家系なのです(笑)

私の父は管理職とは無縁でしたが、定年後も再任用で5年間フルタイム勤務、40年以上教職を全うしたパワフルな人でした。

完全退職後は海外旅行、大学の聴講生生活と、現役時代以上に人生を満喫していました。

そんな父がコロナ騒動の直前の2019年9月、大動脈解離で突然亡くなります。

亡くなる前月には夫婦のハワイ旅行に加えでろりん一家と家族キャンプ、前日には孫とお菓子を囲み談笑。

そんな父親の死の連絡を受けたのは月曜日の2時間目、体育の授業中でした。

病で苦しむことなく、やりたいことをやりながらの最期は幸せだったかもしれません。ただ

人は思った以上にあっさりと死ぬ

だからこそ、楽しいことややりたいことは後回しにしない

父の人生が、そう教えてくれた気がします。


伏線③ ワンちゃん大好き

我が家は共働きで長時間不在が多く、動物は飼っていませんでした。

ところがあのコロナ禍での一人10万円の給付金が口座に入ります。

そしてある日、本当に前触れなくでろりんの頭の中に神の声がしたのです。

「そうだ、犬を飼おう!」

なぜか戸惑うわけでも反対するわけでもない我が家族。

あれよあれよという間に1匹のジャックラッセルテリアが家族に加わります

その可愛いこと、可愛いこと!

※このわずか1年後にもう1匹の愛娘トイプードルが家族の仲間入りを果たします(笑)


伏線回収① 「私、教員辞めるから」

そして、あの日。

何の前触れもなく、夕食後に妻が言いました。

「私、今年度末で教員辞めるから」

ちょっと何言ってるかわかんない!

もちろんこうなりますわね。

理由はこうです。要約版と完全版があります。お好きな方をお読みください

妻の教員辞める理由:要約版

  1. 理不尽な環境から抜けたい

     モンスターペアレンツ対応は災害のようなもの。努力で避けられず、運次第。
  2. 人生は有限

     義父(私の父)の急逝を目の当たりにし、「やりたいことは今やる」へ価値観が変化。
  3. 犬が可愛すぎる

     寿命の短い愛犬たちと過ごせる時間を増やしたい。
  4. 天職は別にあるかも

     ペットに関わる仕事への興味が膨らみ、新しいプランを温め始めていた。

妻の教員辞める理由:完全版(読み飛ばし可)

①教員の仕事、本当にしんどい!

 モンスターペアレンツ対応の時、あまりの理不尽と、その対応が我慢しかないという悲惨な現状に気づいてしまった。ほとんどの年がいい保護者さんばかりだけど、自分の努力では避けようのない災害がいつ起こるかわからないのはもうたくさん!

後、教員はいつも仕事のことを考えている。意識的にしろ無意識にしろ。土日や夏休みで、完全に頭の中から仕事が消えた時なんてあっただろうか?常に脳のリソースの一部が仕事に取られている、、、、もう抜け出したい

②人はいつ死ぬかわからない!

 お義父さん(でろりん父)は亡くなる直前までめっちゃ元気だった。でも急にこの世から旅立った。退職して楽しい老後をエンジョイしているまさに真っ只中。もっとやりたい事もあっただろうし、時間さえあればやれたはず。でも彼のエンジョイ老後はわずか3年しかなかった、、、私が人生を楽しめるのは後何年なんだろう??

③犬が可愛すぎる!

 犬飼ってみたら、もう可愛すぎる。おしっことうんこをする天使にしか見えない!教員やってるとこの子達をずっと家で待たせることになる。私たちより寿命の短いこの子達は後何年一緒にいてくれるの?、、、犬たちと共に過ごす時間を増やすしかない

④てか、犬じゃね?

 というか、犬が可愛すぎるんだけど、私の天職って教員じゃなくてペット関係な気がしてきた。犬助けにも人助けにもなって、人生を幸せにできる仰天プランがある、、、まずはそれを聞け!

その年の年度末、彼女は有言実行で教員退職。そしてその直後からプランを発動していくことになるが、それは次回詳しく


伏線回収② でろりんの決意

教員退職後、別人のように生き生きと働く妻。

その姿を見て、心の中でつぶやきます。

「わしも、教員辞めるわ。」

さて、この決意を実行に移すためにはどうするといいのか?そのヒントは妻の転職活動にありました!


📌 次回予告

次回は「HOW TO 教員の転職〜でろりん妻の場合〜」についてお話しします。

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