【40代小学校教員の退職カウントダウン21:退職まで残り3年7ヶ月】
はじめに
「投資に興味はあるけど、どう勉強すればいいの?」
「証券口座を作ったけど、このあと何をすればいいの?」
そんな悩みを持つ先生はいませんか?もしそう感じているなら、すでに投資の第一歩を踏み出している証拠です。
私は40代の小学校教員・教務主任(担任兼務)です。
3年半後の2028年3月に正規教員を退職することを決め、サイドFIREを目指して資産形成に取り組んでいます。
このブログでは基本的に「インデックス投資」をおすすめしています。日々忙しい教員でもほぼ放置で続けられるからです。
ただ、私自身がその結論にたどり着くまでには、たくさんの本を読みながら「投資の原理原則」を自分なりに理解する時間が必要でした。
今回はシリーズの上級編として、私が実際に読んで「役立った」と感じた投資本を3冊紹介します。どれも読みごたえがあり、インデックス投資への納得感を深め、投資を続ける力を与えてくれる名著です。
ライトに投資を学びたいという先生はこちら
「40代教員が実際に読んで役立ったおすすめ本(初級編)3選」
「40代教員が実際に読んで役立ったおすすめ本(中級編)3選」
『敗者のゲーム』|投資の「哲学」を教えてくれる古典的名著
チャールズ・エリスによる『敗者のゲーム』は、投資の世界を根本から見直すきっかけになる一冊です。

この本の核心は、現代の投資は「勝者のゲーム」ではなく「敗者のゲーム」だという主張にあります。つまり、市場には機関投資家やAIなどの強者があふれ、彼らを出し抜いて勝ち続けるのは不可能に近い。だからこそ、個人投資家に必要なのは「勝つこと」ではなく「負けないこと」だと説きます。
個別株で一発逆転を狙うのではなく、手数料や感情的な売買といった「敗者の行動」を避けることが成功の鍵だという論理は、教員としての私の生活にもすっと落ちてきました。私たち教師も日々忙しいなかで「やらなくてもいい失点を避ける工夫」を自然にしているはず。投資もそれと同じだ、と気づかせてくれるのです。
インデックス投資を後押しする本は多くありますが、『敗者のゲーム』はその理論的な根拠を最も深く掘り下げ、説得力を持って示してくれます。
投資を「哲学」レベルで理解したい先生におすすめです。
『投資の大原則』|インデックス投資を「実践」に落とし込む
『敗者のゲーム』と同じチャールズ・エリスによる『投資の大原則』は、その哲学をさらに噛み砕き、個人投資家が「どう実践すればいいか」を具体的に示した本です。共著には『ウォール街のランダム・ウォーカー』で有名なバートン・マルキールも名を連ねています。

この本の魅力は、とにかくわかりやすいこと。難しい数式や専門用語はなく、誰でも理解できるシンプルな言葉で「どうすれば投資で失敗しないか」がまとめられています。
特に印象に残ったのは、「市場平均を狙うことが、最も合理的で成功する確率が高い」という点。授業準備に追われる教員が、わざわざ企業分析をしたり、チャートを追い続けたりするのは現実的ではありません。そんな私たちに「余計なことはせず、インデックスファンドを買ってほったらかすのが正解」と背中を押してくれる本です。
『敗者のゲーム』が「理論編」だとすれば、この本は「実践編」。投資をこれから始めたい、でもやり方に迷っている先生にぜひ手に取ってほしい一冊です。
ちなみにバートン・マルキールの『ウォール街のランダム・ウォーカー』も投資の世界では必読の書と言われていますが、まだ本棚に積まれたままの状態です。いつか、ちゃんと読み終わってからご紹介したいと思います。
『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』|日本社会で「賢く生きる」ための戦略書
橘玲さんによる『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』は、投資だけにとどまらず、日本の制度や社会の仕組みを理解して「お金に振り回されない生き方」を考える本です。

面白いのは、この本がお金持ちの定義を「収入が多い人」ではなく「キャッシュフローをコントロールできる人」としている点。つまり、労働収入に依存するのではなく、不労所得や制度を上手に活用しながら生きることが、本当の意味での自由につながると説いています。
法人化や不動産投資、年金や退職金の仕組みをどう活かすかといった戦略的な内容も盛り込まれており、「制度を知らないことが最大の損」だと気づかされました。教員として日々学校という限られた世界にいると、こうした社会の大きな仕組みを意識することは少ないもの。でも、この本を読むと「もっと広い視野で人生を設計しよう」と前向きになれます。
投資というより「お金と社会の関わり」を理解できる一冊。読後には、日々の消費や将来設計を見直したくなるはずです。
まとめ
- 『敗者のゲーム』はインデックス投資の「哲学」を示す名著
- 『投資の大原則』はその哲学を実践に落とし込むための入門書
- 『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』は、日本社会で賢く生きるための「お金の戦略書」
どれも一度は読んでほしい本ばかりです。特に教師は忙しく、なかなか時間を割けませんが、長期休暇や連休前にぜひ手にとってみてください。きっと「投資を続ける意味」と「お金との付き合い方」に新しい視点が得られるはずです。
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