【40代教員の退職カウントダウン135:退職まで残り3年1ヶ月】
はじめに|金利の話、正直よく分からないままではありませんか?
最近、
- 「住宅ローン金利が上がってきている」
- 「変動金利が危ないらしい」
- 「日銀が利上げした」
といったニュースを目にする機会が増えました。
ただ、多くの教員にとって金利は、「誰が決めているのか分からない」「なぜ今なのか分からない」「自分の生活とどうつながるのか分からない」という “よく分からないけど不安なもの” になりがちです。
そこでこの記事では、社会科教員である私が
- 金利は誰が、何を見て動かしているのか
- なぜ「今」金利が上がっているのか
- 今後、どんな流れが考えられるのか
を、専門用語を極力使わずに整理します。
私は40代の小学校教務主任(担任兼務)で、2028年度末に正規教員を退職予定です。
※詳しくはこちら → 【私が退職しようと決意した具体的経緯】
日本の金利を動かしているのは誰か?
結論から言うと、日本の金利の方向性を決めているのは日本銀行(日銀)です。

日銀は、日本の景気や物価を安定させるために、政策金利(各銀行がお金を貸すときに参考にする金利)を調整しています。
住宅ローン金利(変動・固定)も、この流れの延長線上にあります。
金利は「景気」と「物価」を見て動かされる
日銀が特に重視しているのは、次の2つです。
① 景気が良すぎるか、悪すぎるか
② 物価(インフレ)が上がりすぎていないか
基本の考え方はとてもシンプルです。
- 景気が良く、物価が上がりすぎるとき → 金利を上げて、お金を借りにくくする
- 景気が悪く、物価が下がるとき(デフレ) → 金利を下げて、お金を借りやすくする
金利は、いわば経済のブレーキとアクセルの役割をしています。
景気が良い時にブレーキをかけるのは、景気が良くなりすぎると物の値段がどんどん上がり、生活が苦しくなるからです。インフレ(正確に言うとディマンド プル インフレ)を予防したり、止めたりするためですね。
今日本が直面しているのはディマンドプルインフレではなく、コストプッシュインフレです。詳しくはこちら【なぜ今インフレ?教員こそ資産運用を考えるべき理由】

日本はなぜ長年「超低金利」だったのか
日本では1990年代以降、景気がなかなか回復しない、物価が上がらない(デフレ)という状態が長く続きました。
「失われた30年」という言葉を聞いたり、マクドナルドのハンバーガーが65円だったことを覚えている人もいるのではないでしょうか。

そのため日銀は、
- 金利を限界まで下げる
- ゼロ金利、さらにはマイナス金利まで導入
という、世界的にも珍しい金利の政策を続けてきました。
2016年以降は、金利が0に近いという「超低金利」状態が常態化し、住宅ローン金利が異常なほど低い、「金利は上がらないもの」という感覚が社会全体に広がっていきました。
今考えれば、この時代に住宅を購入した人はあまり金利の心配をすることなくローンが組めたと思います。

状況が変わり始めたのは「物価」
転機となったのは、2022年以降です。
何が起きたのか
- 原油・原材料価格の上昇
- 円安による輸入物価の上昇
- 世界的なインフレ
これらが重なり、日本でも物価上昇率が 2〜3%台 に到達しました。つまり、毎年物の価格が値上がりする時代が来たということです。
これは日銀が長年目標としてきた「2%程度の物価上昇」 が、ようやく現実になったことを意味します。
2%程度のインフレは、国民の生活を壊すことなく景気を良くできる「いい塩梅のインフレ」だと言われています。

「賃金も上がり始めた」ことが決定打
もちろん物価だけが上がると、人々の生活は苦しくなります。
しかし近年は、企業の業績改善や賃上げの広がりも同時に見られるようになりました。
日銀はこれを、「賃金と物価の好循環が見え始めた」と判断しました。
2025年は教員も賃金上昇の恩恵を受けました。差額支給についてはこちらで詳しく解説しています。【2025年度の「差額支給」を徹底解説 〜今年はいくら?年代・地域で違うの?〜】

ここで初めて、「もう極端な低金利を続ける必要はないのでは?」という判断に傾いていきます。
日銀は何をしたのか(超ざっくり時系列)
教員向けに、流れだけ押さえます。
- 金利が上がらないようにコントロールしていたのを少し緩めた
- 金利をマイナスに据え置くマイナス金利政策を終了させた
- 政策金利を段階的に引き上げた - 2025年:0.5% → 0.75%
これは、景気を冷やすための急ブレーキ ではなく、異常な低金利からの「正常化」という位置づけです。

その結果、住宅ローン金利はどうなった?
固定金利
長期金利に連動して、先に大きく上がる
→ フラット35や10年固定が先行して上昇

変動金利
政策金利・短期金利に連動して遅れてじわじわ上がる
→ 「今はまだ低い」が続いているが、将来高金利が反映される可能性が高いです
今後どうなると考えられているのか
多くの専門家の共通認識は、急激な利上げはしない。ただし、ゆっくりと金利は上がる可能性が高いというものです。
想定されている近々のシナリオは、
- 政策金利:最終的に 1%台前半〜半ば
- 変動金利:1%前後〜1%台
「昔のような5%・6%」の世界ではありませんが、「0%台がずっと続く」世界でもないと予想されています。
まとめ|金利上昇は「突然」ではなく「流れ」で起きている
今回の金利上昇は、誰かが勝手に決めたものや突然起きた異変ではありません。
物価が上がり、賃金も動いたことで、日銀が段階的に判断した“積み重ねの結果”です。
教員にとって大切なのは、「金利を予想すること」ではなく、金利が動く理由を知り自分の生活にどう影響するかを理解することではないでしょうか。
特に金利の変動は住宅ローンに大きく影響を与えます。家をローンで購入している人、これから家を買おうとしている人は、教養の一つとして金利を理解しておけるといいと思います。
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