HOW TO 教員の恋愛シリーズ⑥ 時代は昭和?!奥手な二人が紡いだ、静かな6年恋物語

教師のお仕事

【40代教員の退職カウントダウン111:退職まで残り3年3ヶ月】

■ はじめに

職員室には、驚くほど静かで、驚くほど純粋な恋が息づいているときがあるようです。

今回お届けするのは、いまどき珍しいほど“奥手”な二人が、6年という時間をかけて結ばれた物語です。

二人の出会いは、私(当時36歳)が、ある日ふと思った

「このままでは、こいつ……恋愛しないまま人生が終わってしまうのでは?」

という危機感から始まりました。

教員は真面目な人が多いです。とにかく真面目。中には学生時代“恋愛経験ゼロ”の教員もいます。

今回登場する二人もそのタイプ。

仕事は完璧。だけど恋愛は……完全な初心者でした。

――これは、そんな二人がゆっくり、ゆっくりと歩み寄り、気づけば結婚していたという、ちょっと昭和で、でも温かいラブストーリーです。

私は40代の小学校教務主任(担任兼務)で、2028年度末に正規教員を退職予定です。
※詳しくはこちら → 【私が退職しようと決意した具体的経緯


■ 登場人物

● 中田先生(25)

中田先生(25)

私の学校の2年目教員。新人時代から“昭和の労働者”のような男性。

毎日22~23時まで職員室に残って授業準備、土日も学校に来るような仕事人間。

恋愛経験は学生時代に2ヶ月付き合った女性が一人。“仕事が恋人”というタイプ。

● 荒川先生(24)

荒川先生(24)

別校の新任女性教員。

真面目で誠実、でも極度の人見知り。恋愛経験ゼロ。

コミュニケーションが得意ではなく、誤解されやすいけれど根はとても優しい人。

どちらも“頑張りすぎる不器用タイプ”。恋愛は遠い世界の話でした。


■ 二人の出会い

私の学校で新人として働き始めた中田先生。友人の学校には、同じく新人の荒川先生。

どちらも“仕事しかしない”。どちらも“出会いがゼロ”。どちらも“真面目で優しい”。

二人の共通項に気づいたとき、私は友人に言いました。

「この二人、くっつけるべきじゃない?」

半分は冗談、半分は本気。「人生経験のなさ」が心配になるほど仕事に没頭していたからです。

こうして、私と友人は二人の飲み会を企画しました。


■ 最初の食事会

私と友人は二人の飲み会を企画

結果から言うと――ほぼ会話は弾みませんでした。

私と友人が盛り上げても、当の本人同士はとにかくぎこちない。

しかし最後に私が「LINE交換しとく?」と促し、二人は無事つながりました。その夜、私と友人は反省会。「これは……失敗かな」

ところが週明けの職員室、中田先生から予想外の報告が。

「LINE、続いてます。荒川先生、とてもいい人でした。」

友人の方にも連絡すると、

「荒川先生も“いい人だった”と言ってましたよ」

とのこと。どうやら今回の会は、我々の想像よりは意味があったようです。

ちなみにこの友人というのは「HOW TO 教員の恋愛シリーズ⑤」に登場する山口先生です。現在私と音信不通の山口先生の「HOW TO 教員の恋愛」はこちらの記事から↓
HOW TO 教員の恋愛シリーズ⑤ 突然、目の前から消えた彼女 ― 愛着アタッチメントから読み解く苦しい恋

「HOW TO 教員の恋愛シリーズ⑤」に登場する山口先生

■ “進展しない”という進展

それから3ヶ月後の夜の職員室。

私「中田先生、進展は?」

中田「……2、3日に1回くらいLINEします。会ったのは食事会入れて2回です。」

遅い。とにかく遅い。信じられないほど遅い。

しかし二人は着実に、お互いの人生に小さく“居場所”を作っていました。

2、3日に1回くらいLINEします

■ 驚きの超スローテンポ恋愛

ここからは、中田先生から定期的に聞いた“二人の恋の歩み”です。

超スローテンポ恋愛
  • 初デート……出会いから1.5ヶ月後にカフェでコーヒーを。
  • 2回目デート……さらに2ヶ月後、カフェでコーヒーを。
  • 3回目デート……さらに1.5ヶ月後、仕事終わりに二人でファミレス
  • 4回目デート……成績シーズンを挟みさらに2ヶ月後。映画と食事(このとき中田先生が交際を申し出ます)
  • 返事……なんと2ヶ月後(私は「諦めろ」と何度言ったことか)
  • 手をつなぐ……交際開始から2ヶ月後(何度も失敗したらしい)
  • 初キス……手つなぎから半年後

私は思わず言いました。

「高校生か!!」

でも、二人にはこれが自然だったのでしょう。

荒川先生は奥手で、スキンシップはかなり苦手。一方、中田先生は“彼女ができても生活ペースを乱されたくない”タイプ。結果として、ゆっくり、ゆっくり、丁寧に距離を縮める関係が、二人にとって最適解だったかもしれません。


■ そして結婚へ

途中、連絡が減る時期もあったようです。でも別れない。離れない。

淡々と、誠実に、小さく積み重ねていく。

そんな4年が過ぎた頃――二人は冬休みに旅行へ。そして初めて結ばれたということです。

その報告を中田先生と2人でお酒を飲みながら聞いたとき、私は心の底から思いました。

「この子たち、よくここまで……!」

そこから2年。二人は無事に結婚します。

大きな喧嘩はなし。ドラマチックな事件もなし。でも、確かに“愛がある”。そんな結婚だったのでしょう。

大きな喧嘩はなし。ドラマチックな事件もなし。でも、確かに“愛がある”。

ちなみに入籍後も8ヶ月ほどはお互いの実家にそれぞれ住んでいたというエピソードも追加しておきます。現在は新築の家に二人で住んでいます。

結婚後の長期実家暮らしは、昭和生まれの私にもちょっと信じられないエピソードです。


■ おわりに

恋愛には、速い恋もあれば、遅い恋もある。燃え上がる恋もあれば、静かに積み重ねる恋もある。

この二人のように、「無理せず、自分のペースで進める恋」があってもいい。

教員という忙しい仕事の中では、こうした恋の形も一つの正解かもしれませんね。

次回は、最近詳細を聞き出したばかりの新作。今の職場の話です。

「年上の子連れ女性との結婚を決意した若手教員の話」をお届けします。

どうぞお楽しみに。

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