【40代教員の退職カウントダウン71:退職まで残り3年5ヶ月】
はじめに
「通勤や子どもの送迎に必要だから」と、当たり前のように持っている車。
しかし車は、購入費・維持費・保険・税金・燃料費・駐車場代と、まさに固定費のかたまりです。
ある試算では、家族持ちが車を保有すると生涯で約4,000万円のコストになるともいわれています。
「必要だから仕方ない」で済ませず、少し見直すだけで家計に大きな余裕が生まれるのが車のコストです。
私は40代小学校教務主任(担任兼務)、2028年度に正規教員を退職予定の電気自動車ユーザーです。詳しくはこちらの記事から→【私が退職しようと決意した具体的経緯】
🚗 車にかかる5大コスト
- 購入費(車両代):新車か中古かで大きく差が出る。
- 税金:自動車税・重量税。
- 保険:自賠責+任意保険(車両保険を付けるかどうか)。
- 維持費:駐車場代・車検代・メンテナンス費用。
- 燃料費:ガソリン代、最近では電気代(EVの場合)。

🔍 見直しの方向性
1. そもそも「本当に必要か」を考える
都市部の学校勤務であれば、公共交通+カーシェア・レンタカーで十分な場合もあります。
送迎や買い物のためであっても、タクシー利用+カーシェアの方がトータルで安くなるケースも。

2. 保有するなら「持ち方」を変える
- 新車より中古車を選ぶ:新車は買った瞬間に価値が大きく下がる。
- カーローンを避ける:金利負担はバカにできません。
- 軽自動車・燃費性能の良い車を選ぶ:維持費・税金が安い。
特に残価設定型ローンはおすすめしません。
一見月々の負担が軽く見えても、実質的には利用者に不利な仕組みになっています。
「車の残価設定ローンは本当にお得? 教員家庭が避けるべき“資産を減らす仕組み”」
私自身、自動車業界に転職した友人のすすめもあり、7年前に電気自動車を購入しました。
もちろん万人向けではありませんが、ガソリン価格が高騰する中、我が家の燃料費は月2,000円程度。
さらに、購入時の補助金や税金の優遇、車検費用の軽減など、トータルコストを抑えやすいのもEVの利点です。

3. 保険を最適化する
任意保険は必須ですが、車両保険は必ずしも必要ではありません。
また、ディーラー系よりもネット型保険に切り替えることで、年間数万円の節約が可能です。
私も以前は父の代から続けていた東京海上日動の保険に加入していましたが、数年前にネット型へ変更。その結果、月7,000円、年間で約8万円強の支出削減になりました。

4. 家計全体で考える
- 2台持ちは本当に必要? → 1台+カーシェアにするだけで年間数十万円削減。
- 「通勤手当が出るから大丈夫」 → 手当額と維持費を比べて、実質赤字なら手放す選択も。
ケース別シミュレーション
- 例1:新車(ローンあり)→中古車(現金払い)に変更
→ 車両保険不要、ローン金利もカット。10年間で200万円以上の差も。 - 例2:自家用車2台 → 1台+カーシェア
→ 駐車場代・保険料・税金などが半減。年間30万円以上の削減も。 - 例3:都市部で車を手放し、カーシェア利用に切り替え
→ 固定費ゼロ。使うときだけ変動費として支出。年間50万円以上浮くことも。

よくある疑問Q&A
Q. 田舎で車なしは無理です…
A. もちろん地域によります。必要なら持つ。ただし「新車・2台持ち・ローン」は再検討の余地あり。
Q. 子どもがいると車が必須です
A. 必要性と「車のグレード・台数」は別問題。中古+軽自動車+シェアを組み合わせればコストは大幅に下げられます。
Q. 車両保険をやめるのは不安です
A. 本当に必要かを試算。車両保険料を払うより、生活防衛資金を積んでおく方が合理的な場合も多いです。
まとめ
- 車は「必要だから」で済ませず、持ち方を工夫するだけで数百万円単位の差。
- 都市部は手放す選択肢も。地方は台数・グレード・保険を見直す。
- 「新車・ローン・車両保険」は固定費を膨らませる3点セット。
- 浮いたお金は生活防衛資金や投資に回し、未来の安心へ。
固定費を見直して投資資金を生み出そうシリーズ
「教員のための「貯める力」入門 ― 生活満足度を落とさず、毎月5万円をひねり出す方法」
「固定費見直しシリーズ① ― 通信費を見直せば、月5,000円はすぐ浮く」
「固定費見直しシリーズ②― 保険の整理だけで月1〜2万円が浮く」
「固定費見直しシリーズ③ ― サブスクを整理して“自動出費”を止めよう」
「固定費見直しシリーズ④ ― 住居費を整えると家計は一気に軽くなる」
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「固定費見直しシリーズ⑤― 車のコストを整えると数百万円の差になる」
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